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 ヒストリー

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 愛知県海部郡弥富町に『エルザ』という動物を見ながら食事を楽しめる、
 動物レストランがありました。
 レストランの裏にはラクダやポニーに乗馬できるコーナーや、うさぎやモルモットなどの
 小動物に触れる動物園もありました。
 もちろんライオンやトラ、象やチンパンジーなど、たくさんの動物たちも飼育しており
 そこで飼育係をしていたのが、いちご動物園を始めた2人(井上辰也・原裕二)です。
 エルザでは動物園だけでなく、移動動物園や撮影などのため外へ出掛ける活動も行っていました。
 そんな中、突然の閉園。
 前日に知らせを受け、ただただ呆然とする2人。
 今までわが子のように世話をしてきた動物たちが
 次々と売られていく姿を見ているわけにはいかず、なんとか手放さずにすむ方法はないか
 共に生きていく道はないのだろうかと考えました。
 そして、出した答えは『移動動物園』。
 
  以前から、「いつか自分たちが思い描く動物園が作れたらいいね。」と、夢を語っていましたが
 現実には世話をしている動物たちと離れる事が出来るはずもなく、夢物語で終わっていました。
 今こそ夢を実現する時と奮起し、動物の買い戻しを決意しました。
 売り飛ばされてしまった動物たちのうち、ライオンやトラなどの猛獣は施設の問題もあり
 断念せざるを得ませんでしたが、ラクダやポニー、山羊や羊たちは、親類に借金をし
 神戸の動物商へ頼み込んで、買い戻す見通しをつける事が出来ました。
 そして、退職金がわりとして手元に残された売れ残った動物たち、それまで一緒に働いてきた
 飼育係の仲間と共に、力を合わせて迎えに行く事が出来ました。
 動物園の名前は、2人で夢を語り合ってた時から決まっています。
 その名は、『いちご動物園』。
 小さくても、大人から子供まで誰もが大好きなイチゴのような、そんな動物園になりたい。
 こうして、1989年4月『いちご動物園』が誕生しました。
 当時井上辰也25歳、原裕二23歳の事でした。

 夢が現実になり順風満帆かと思いきや、そうではありませんでした。
 動物たちが戻ってきてホッとしたのも束の間、動物の世話をする場所がありません。
 買い戻しに全財産をかけた為に費用もなく途方に暮れていると、そんな状況を
 マスコミに取り上げられ、それを通じていくつか提供の申し出を貰いうけましたが
 なかなか適した場所が見つかりませんでした。
 落ち着くまでの間、下山村で空家の持ち主の方にお願いし、善意で貸して頂く事になり
 安住の地を求めながらの最初の生活が始まりました。
 動物たちの仮住まいは見つかったものの、ニワトリやアヒルが産んでくれた卵を食べながら
 自分たちの食事も切り詰めましたが、毎日のエサで精一杯。
 けれど幸いにも、その間に全国から様々な支援が動物園に送られ、
 なんとか動物たちと共に生活することが出来ました。
 そして、半年間の下山村生活を送った後、
 1989年10月、大府市へ引っ越す事になりました。

 あたたかい方々からの様々な場所の提供がありましたが、
 中でも大府市は、動物たちにとって環境も良く、隣に大きな公園もあり
 子供達も遊びに来てもらえる場所でした。
 また、持ち主の方やその御家族の方も、私たちの夢を一緒に考えてくださり
 あたたかく受け入れてもらえました。
 それだけではなく、若かった私たちに仕事をしていく上での、厳しさや考え方も
 教えてくださり、今でもいちご動物園にとっての恩師となる方です。
 その大府では、山林やみかん畑を借り、それまでに送って頂いた資源をすべて使い
 飼育小屋や運動場も作りました。
 少しずつ移動動物園の仕事も増え始めましたが、まだまだ動物園を維持する事も苦しい生活。
  
   「多くの人たちからの恩に報いる為にも早く軌道に乗り、
                  子どもたちに喜んでもらえる動物園にしたい。」
 
 その思いを一心に、ひたすら走り続けました。
 そしていちご動物園が誕生してから3年余り、ようやく名前も知られ始め
 土日は動物園を解放し、近所の子供たちや遠い所からも遊びに来てくれる、
 身近な存在として親しまれるようになりました。
 このままずっと続くと思っていた生活でしたが、新たな問題が起こりました。
 動物園の敷地が愛知県の事業のメーン道路用地にかかる事が決定したのです。
 立ち退きを余儀なくされ、またもや、土地探しの壁にあたります。
 下山村の時と同じように報道を見た方から「土地を提供したい。」との申し出を得て、
 愛知・岐阜・三重を回る土地探しが始まりました。
 しかし、ただの引っ越しとは訳が違う、動物園の引っ越し。
 なかなかすんなりとは決まりません。
 その土地を気に入ったとしても、市街化調整区域などの規制に引っかかり、
 後ろ髪をひかれながらお断りするケースがほとんど。
 地域の住民の受け入れなど、すべてが揃う場所が見つからず困り果てていたその時、
 今のいちご動物園の本拠地となる足助町の土地が見つかりました。
 こうして立ち退き決定から6年間、愛知県の方からも多大な尽力と協力を得て
 大府での計9年間の生活を終え、1998年9月、足助町へ最後の引っ越しをしました。

 周りは山に囲まれ小さな川も流れ、とてものどかな所にある『いちご動物園』。
 天気が良い日には小鳥がさえずり、気持ち良さそうにうたた寝をするワンちゃんやアヒル達。
 窓から顔を出しながら、日光浴をするポニーやヒツジやヤギ達。
 一見幸せそうに見えるいちご動物園ですが、いろんな壁を越えてここまでやってきました。
 けれどこうして今、生活できているのも、今まで幾度となく挫けそうになった時に
 差し伸べてもらえた、多くの人々からの温かい支援の手があったからこそです。
 たった5人のスタッフだけではなく、その後ろにいつも支え見守って下さった
 たくさんの人たちによって、いちご動物園は作られています。
 今の本拠地は、移動動物園の活動を主体とした飼育場としての形だけですが、
 将来的には家族連れが気軽に動物と親しんで心を休められる、
 そんな場所になるような動物園を作りたいと思っています。
 まだまだやるべき事はたくさん残っていますが
 これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。


 最後に‥
  始まったばかりのいちご動物園を支えてくれた飼育係の仲間たち。
  私たちの事を取り上げて下さったマスコミの方々。
  私たちの事を知って全国から、エサ、食料、衣類、励ましのお電話やお便り。
  志や激励に訪ねてくださった方々。
  下山村で空家を貸してくださった方や、その地域の方々。
  大府で土地を提供してくださった方や、協力してくださった地域の方々。
  足助町で私たちをあたたかく受け入れて頂き見守ってくださる方々。
 私たち、動物たちを応援してくださったたくさんの方々に改めて心から感謝致します。

 そして今でも、いちご動物園を我が事のように、
 変わらず心配応援してくださる方々の気持ち。
 子供たちから送られる、お手紙やありがとうの気持ち。
 大人になっても覚えていて会いに来てくださる大人たちの気持ち‥
 大切な励みにして、動物たちと共に、夢に向かって頑張っていきます。

 ありがとうございます。



 いちご動物園 スタッフ一同